脳に情報を送る感覚情報について。適切なインプットが適切なアウトプットを生む

こんばんは。パーソナルトレーナーの高田です。

今回は姿勢の維持や身体の動き、痛みなどに関わる感覚情報についてお伝えしたいと思います。

人は外部・内部などから得られる様々な感覚の情報が脳に送られることでバランスを保って身体を動かしたり、姿勢を維持できたり痛みなどの感覚を感じられます。

つまり、感覚から得られる情報を脳内にインプットをし、脳内で処理を行うことで身体を動かしたり姿勢を制御するなどのアウトプットをすることができます。

適切かつ多くの感覚情報が脳にインプットされれば、身体の動きや姿勢を上手く制御できますが不適切で感覚情報が少ない場合には身体の動きや姿勢を上手く制御できなくなったりしてしまいます。

では、脳に送られる感覚情報はどのようなものがあるのでしょうか。


1.感覚情報について

外部から得られる感覚情報、内部から得られる感覚情報。

その他、深部感覚というものに分かれます。

私の説明だとすごくわかりづらいと思いますので、さらっと目を通していただければと思います…笑

①外部からの情報をキャッチ(外受容感覚)

五感から得られるもの感覚(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)

②内部からの情報キャッチ(内受容感覚)

臓器や血管などから得られる感覚(空腹、体温の変化など)

痛みの感覚

③深部感覚(固有覚)

位置覚:自分の手はどこにあるのかなどの体の各部分の位置の感覚

運動覚:肘が曲がったなどの運動を行った感覚

抵抗覚:どの程度の力で押し返されるか、体に抵抗がどの程度かかっているかなどの感覚

重量覚:どのくらい重さがあるのか感知する感覚

これらの感覚に基づくものが関節(骨)、筋肉、腱、靭帯などから得られるものとなります。
その他、三半規管などの平衡感覚も含みます。

これらの感覚情報は、それぞれ単独で得られるというよりはそれぞれが関わり合って影響を与えます。


2.五感の情報量の割合

外部からの情報をキャッチする五感ですが、情報量の割合には大きな差があります。

味覚:1%

触覚:2%

嗅覚:3%

聴覚:7%

視覚:87%

五感の情報量は圧倒的に「視覚」が多くなっています。

そのため、視覚が良い意味でも悪い意味でも、脳へ与える影響がとても大きいと言えます。

試しに両足を閉じて立っているときに、目を開けている状態と目を閉じた状態を比べてみてください。

目を閉じた状態だと、頭が左右に揺れるようになり、急にバランスが崩れやすくなるかと思います。

歩いているときも目を開けていれば真っ直ぐに歩けますが、目を閉じると真っ直ぐに歩けなくなってしまいますよね。


3.視力と視覚の違い

勘違いしやすいですが、「視力」と「視覚」のに関しては意味が異なります。

視力

いかに鮮明に見えるか。

視覚

「見る」だけではなく、目から入った感覚情報を脳が判断、理解して行動に移すまでの処理の過程。

成長する過程で後天的に学び、身につける(低下するとも言える)


4.視覚に必要な能力

「視覚」と一言で言っても、状況や場面に合わせて様々な能力が必要となります。

・動体視力

・静止視力

・立体視

・思考

・深視力(奥行き)

・視覚化能力

・統合運動

・視覚反応時間

・眼球運動

・感覚統合

・瞬間視力

・周辺視

これだけ多くの能力が、状況や場面に合わせて必要となります。
そして、これらをまとめて「視覚」と言えます。


5.まとめ

回りくどく長くなりましたが、脳に信号を送る多くの感覚情報が重なり補うことによって、身体の動きの制御(平衡感覚)や姿勢を維持するために影響を与えます。

その感覚情報では、視覚(目)が与える割合がとても大きいということです。

筋肉が強い、弱いとかではなく、視覚の機能が低下することにより身体の動きの制御(平衡感覚)や姿勢の乱れに繋がると考えられます。

ちなみに今回は触れていませんが、左右の視覚機能の差が大きければ、大きいほど身体の左右の傾きや緊張の度合いなども変わっていきます。

分かりづらい内容だった思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは!

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