運動前後に体重や体脂肪などの測定している方も多いかと思いますが、運動直後の数値は運動前と比べて条件が大きく変わるため一時的な数値の誤差が大きくなり、成果の確認とはなりません。
数値がコロコロ変わる理由は、水分が大きく関係します。
1.体脂肪(体組成)の測定方法は?
まず、一般的な体脂肪を測定する機器(体組成計)は基本的にインピーダンス法といった電気抵抗値(インピーダンス)で測定をしています。
手または足または両方(機器によって異なる)から微弱な電流を流し、そのときに体内に流れる電気の流れやすさ(電気抵抗値)と身長や体重などの情報と組み合わせて推定値が出されます。
※あくまでも推定値ですのでまた機器によってばらつきがあります。
脂肪は水分が少なく電流が流れずらく
その他の筋肉などの組織は水分を多く含むため電流が流れやすい
という性質があります。
そのため数値は以下のように影響を受けて変化します。
水分が少ない(電流が流れにくい)=電気抵抗値が高い⇒ 体脂肪(率)が高い
水分が多い(電流が流れやすい)=電気抵抗値が低い⇒ 体脂肪(率)が低い
2. 運動直後の体脂肪率は変わる?
では、運動後の体脂肪はどう変化するのか?
先ほどお伝えした通り、数値は水分量によって左右されます。
運動前と運動直後では、浸透圧の変化(筋トレなどでいうパンプアップ)、発汗や水分補給の量などで一時的に水分量が変わるため数値もそれに影響を受けて変動をすることになります。
となると運動直後は一時的な水分量の変化を受けたもので、いわゆる誤差となるわけで運動前と比較して「数値が上がった」「数値が下がった」と評価として捉えることはできません。
体重の数値も同様になります。
体重が減少した場合は、発汗などにより体内から水分が減少したことによるものです。
測定は同一条件で測定することで数値に信頼が持て、成果の確認になるといえます。
(あくまでも推定値であり、機器によってばらつき有)
・測定時間
・同じ機器
・食前
・入浴前
・運動前
など
これら同一条件が揃いやすいのは、起床直後になるかと思いますので数値をつけている方は起床直後の朝一番に測定することをおすすめします。
といっても多くの方が周知のことかもしれませんね。
3. まとめ
・一般的な体脂肪を測定する機器は、基本的にインピーダンス法といった電気抵抗値(インピーダンス)で測定をしている。
・手または足または両方(機器によって異なる)から微弱な電流を流し、そのときに体内に流れる電流の流れやすさ(電気抵抗値)と身長や体重などの情報と組み合わせて推定値が出される。
・脂肪は水分が少なく電流が流れずらい。筋肉などの組織は水分を多く含むため電流が流れやすい。
水分が少ない(電流が流れにくい)=電気抵抗値が高い⇒ 体脂肪(率)が高い
水分が多い(電流が流れやすい)=電気抵抗値が低い⇒ 体脂肪(率)が低い
・運動前と運動直後では浸透圧の変化、発汗や水分補給の量などで一時的に水分量が変わるため数値もそれに影響を受けて変動をする。
・運動直後は一時的な水分量の変化を受けたもので、いわゆる誤差となるわけで運動前と比較して「数値が上がった」「数値が下がった」と評価として捉えることはできない。
・測定は同一条件で測定することで数値に信頼が持て、成果の確認になる。
・おすすめは起床直後の測定
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
何かご参考になれば幸いです。
それでは!
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