こんにちは。パーソナルトレーナーの高田です。
最近は減ってきたように思いますが、筋肉を太くすると「体が重くなってスピードが落ちるから」 、「邪魔になるから」などの理由で筋トレはしませんというお声を聞くことがあります。
まだまだ筋トレ自体が敬遠されがちだと感じます。
(個人的には、必ずしも筋トレを導入しなければいけないなどは思っていませんが)
でも、実際のところはどうなのか?
結論から言ってしまえば、細かいことを言うとやり方などによってはパフォーマンスが低下する恐れもあるかもしれません。
ただ、基本的には競技のパフォーマンスの向上、パフォーマンスを発揮する上では筋肉が太くなることは必要なんです。(減量が行われるスポーツなどは筋肉量は増加の調整は必要だと思います)
1.筋肉の太さと筋力は比例する
まず、シンプルにお伝えすると筋肉の太さ(筋肉の断面積)と筋力の関係は比例します。
なので、筋肉が太くなればなるほど筋力が向上するので力の発揮やパワー(力と速度の掛け合わせ)にプラスの影響を与えます。
筋骨隆々なアスリートはあの筋肉量があるから、あれだけのパフォーマンスが発揮できます。
力、スピードを生み出すには筋肉(エンジン)が必要なんですね。
筋肉を車のエンジンと例えてみましょう。
「大きなエンジンを積んだ車」と「小さなエンジンを積んだ車」
どちらの方が馬力があって早いスピードが出せるか?
「スポーツカー」と「軽自動車」
どちらの方が馬力があって早いスピードが出せるか?
答えは言うまでもないと思いますが、「大きなエンジンを積んだ車」と「スポーツカー」だと思います。
筋肉量に差がわかりやすい人でも考えてみましょう。
「高校生」と「小学生」、「男性」と「女性」それぞれどちらが力が強くて、速さがあるのか?
(成長に伴う骨格などの差は置いておいて)
こちらも答えは言うまでもないと思いますが、「高校生」と「男性」だと思います。
これに共通しているのは筋肉量の差だと言えますよね。
ただ、全ての競技に共通するのかというとそうではないです。
アメフトやラグビーなどの競技は筋肉の絶対量が必要かと思いますが、競技やチームでのポジションによってはそこまで必要ではないかもしれません。
ただ、大前提として早々にそして簡単に筋肉はつきません。
(トレーニングを全くしてこなかった場合は、伸び代があるので最初は実感が大きいかもしれません)
体が重くなって…とかを言う前にそこまでに行くまでには本当のトレーニングを行い、キツイトレーニングをしなくてはいけません。
2.パフォーマンスを低下させる恐れもある
その他、アプローチの仕方にも注意が必要です。
ボディビルダーのように筋肉を付けることだけにフォーカスすることに関しては、パフォーマンスが低下する可能性もあります。(ボディビルはあくまでも肉体美を披露する競技です)
どこに意識を向け、着目させるかが大きな差が生まれます。
筋肉そのものに意識を向けるのか?動きに意識を向けるのか?
競技の場合、あくまでも競技の動きや競技内容を考えてトレーニングを取り入れる必要があります。
「ジャンプをするときにお尻の筋肉を意識して…」
「走るときにモモの後ろの筋肉を意識して…」
「ボールを投げるときに肩の筋肉を意識して…」
などを競技中には意識しませんよね。
そのようなことを意識してしまうとかえって、パフォーマンスは低下してしまいます。
(トレーニング中はターゲットとしている筋肉の感覚は大切です)
もちろん段階や時期や場面などによって、両方を使い分けることも重要です。
競技に結びつく形でトレーニングを取り入れた結果、筋肉が太くなるということが理想だと思います。
3.まとめ
・筋肉の太さ(筋肉の断面積)と筋力の関係は比例。
筋肉が太くなればなるほど筋力は向上するため力の発揮やパワーにプラスの影響を与える。
・力、スピードを生み出すには筋肉(エンジン)が必要。
・筋骨隆々なアスリートはあの筋肉量があるから、あれだけのパフォーマンスが発揮できる。
・筋肉を付けることだけにフォーカスすると、パフォーマンスが低下する可能性もある。
・あくまでも競技の動きや競技内容を考えてトレーニングを取り入れる必要がある。
あくまでもトレーニングは一つの手段にしかすぎませんので、どのように競技に転移させるかを考えて行うことが重要だといえます。
何かご参考になれば幸いです。
それでは!
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