こんばんは。パーソナルトレーナーの高田です。
徐々に気温、湿度ともに上昇してきて暑くなる日が増えてきています。
これからの季節とくに気をつけたいのが熱中症です。
例年に比べて、今年の夏は特に要注意です。
コロナウイルス感染予防のため、ほとんどの方がマスクを着けて生活を送っているかと思います。
場合によっては、フェイスシールドなども着けてお仕事をする方もいるかもしれません。
マスクで口を覆うことになれば、熱がこもりやすくます。
また、長期間の自粛生活により体力が著しく低下していることもリスクを高めることも考えられます。
これから夏本番になりますので、体調の管理には十分注意が必要です。
厚生労働省からも熱中症の予防に関する行動が出されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
今回は、熱中症の原因と処置についてお伝えしていきます。
1.熱中症について
まず熱中症は、4つに段階的に分類されます。症状が軽度なものから順に挙げていきます。
熱失神(熱虚脱症)
原因:一時的な循環機能の低下。
症状:めまい、立ちくらみ、ぼーっとする等。
処置:まずは、無理はせずにできるだけ風通しの良い日陰や冷房が効いている室内などに移動をし、水分補給をして休憩するようにしてください。
このような症状は多くの方が一度は、経験されたことがあるかもしれません。
熱痙攣
原因:発汗による塩分不足。
または、水だけを摂り過ぎによる塩分濃度の低下 (バランス比が 水>塩分)
症状 : 手脚に強い痙攣、ふくらはぎなどが攣ってしまう。
処置:経口補水液(または食塩水)、スポーツドリンクなどの水分補給をする。その他、塩分補給の飴やタブレットなどもいいかもしれません。
熱疲労
原因:脱水症状。
発汗などによって体が消費する、水・塩分に対して、
見合った水・塩分が不十分によって起こる循環機能の低下。
症状:全身の倦怠感、脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、ふらつき、めまいなど。
汗を大量にかき、皮膚がベトベトする。
心拍数、呼吸は上昇し、血圧は低下。
処置:嘔吐がなく自力で水分補給ができる場合は、
経口補水液(または食塩水)、スポーツドリンクなどの水分補給。
迅速に、風通しの良い日陰や冷房が効いている室内などに避難。
扇風機やうちわなどを使うとさらに良いです。
できる限り、服を脱がせたり緩ませたりし、熱を放散させます。
意識があれば本人が楽な体位にしてあげる。 基本的には仰向け。
嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。
氷のうなどがあれば、鼠径部、首周り、脇の下などに当て体温を下げる。
氷のうなどがなければ水を体に当て続けて冷やしましょう。
水分補給が自力で出来なかったり、全身の痙攣、様子がおかしいなど
症状が改善されない場合は、すぐに救急車を要請を。
救急車を要請した後も、引き続き上記の処置を続けます。
熱(日)射病
原因:体温調節機能の破綻。命に関わる重症。
症状 :顔面紅潮、汗はかいていないことが多い。
もしくは極めて少なく皮膚がカサカサする。
体温は、40度以上で触った感じは熱く、脈は強くて早い。
処置: 直ぐに救急車を要請を。
意識があれば本人が楽な体位にしてあげる。 基本的には仰向け。
嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。
その他、熱疲労と同じ処置を行います。
熱射病と日射病の違いは?
基本的には熱源の違いからのものです。
熱射病:屋内 日射病 : 屋外(日光)
2.処置と予防について
共通する処置
1.涼しく風通しが良い場所への移動
屋内→エアコン、屋外→日影、木かげ
2.水分補給(水と塩分の補給)
おすすめ:経口補水液(または食塩水)、スポーツドリンクなど
3.本人が楽な体位にしてあげる
熱疲労や熱(日)射病などのように症状がひどい場合、(意識がある場合)本人が楽な体位にしてあげる。
基本的には仰向け。
嘔吐をしている場合などは、横向きになり回復体位がすすめられます。
回復体位
吐物で詰まることを予防します。
体(体側)の下になる腕を前に伸ばし、上になる腕を曲げて手の甲に頭を乗せるようにします。
横向きに寝た姿勢を安定させるために、体の上の膝を直角に曲げて前に出します。
共通する予防
1.体調管理できる限り規則正しい生活習慣を心がけましょう。
特に空腹、寝不足、二日酔いなどには特に要注意です。
2.環境要因
高温多湿はなるべく避けましょう。
運動時:可能であれば早朝、夕方、夜間などの時間帯も考慮。
条件が悪ければ屋外での練習やトレーニングは極力避ける。
3.服装
ゆるめの風通しのよいもの、帽子を着用することなどもおすすめです。
4.状況に合わせて、マスクなどの着用は控える
コロナウイルス感染予防の観点から、外出される際は常時マスクを着用される場合があるかもしれませんが、可能な限り明らかに周りに人がいない場合など状況に合わせて、熱がこもるマスクの着用は控えることをおすすめ致します。
世間体などもあったりガイドラインもあるかと思いますが、それ以外を除いて明らかに人との距離や人との接触をしない限りは状況に合わせての行動をした方がいいのではないかと思います。
熱中症予防という観点以外にも、マスクを着用している際は息が普段よりしづらいため口呼吸になりやすいです。
結果的に口呼吸がクセになってしまい姿勢の乱れ、集中力の低下、睡眠の質の低下、免疫力の低下など様々な問題に繋がる恐れもあります。
口呼吸と鼻呼吸のメリット、デメリットはこちらの記事を御覧ください。
5.水分補給(水と塩分の補給)
普段の水分補給に関しましては、以下がおすすめです。
麦茶、スポーツドリンク、その他、塩分を含むアメやタブレット。
活動量や運動量が比較的少ない場合は、麦茶などで問題ありません。
過剰にスポーツドリンクを取ることは、糖などの過剰摂取に繋がる恐れがありますので飲み過ぎは注意が必要です。
活動量などにより大きく異なりますが、目安として2リットルを目標にしてください。
※ご年配の方は、水分をあまり取ろうとしないことも多いので積極的に取る(取らせる)ようにしてください。
3.まとめ
・熱中症は、4つに段階的に分類される。(症状が軽度のものから順に)
熱失神(熱虚脱症)
熱痙攣
熱疲労
熱(日)射病
・熱射病と日射病の違いは、基本的には熱源の違いから。
熱射病:屋内 日射病 : 屋外(日光)
・共通する処置
1.涼しく風通しが良い場所への移動
屋内→エアコン、屋外→日影、木かげ
2.水分補給(水と塩分の補給)
経口補水液(または食塩水)、スポーツドリンクなど
3.本人が楽な体位にしてあげる
熱疲労や熱(日)射病などのように症状がひどい場合は、本人が楽な体位に。
基本的には仰向け。
ただ、嘔吐をしている場合は横向きになり回復体位がすすめられる。
・共通する予防
1.体調管理できる限り規則正しい生活習慣を心がける。
特に空腹、寝不足、二日酔いなどは特に要注意。
2.環境要因
高温多湿はなるべく避ける。
運動時:可能であれば早朝、夕方、夜間などの時間帯も考慮。
条件が悪ければ屋外での練習やトレーニングは極力避ける。
3.服装
ゆるめの風通しのよいもの、帽子を着用することなども。
4.状況に合わせて、マスクなどの着用は控える
可能な限り明らかに周りに人がいない場合など状況に合わせて、熱がこもるマスクの着用は控える。
5.水分補給(水と塩分の補給)
麦茶、スポーツドリンク(活動量が多い場合)
その他、塩分を含むアメやタブレット。
活動量などにより大きく異なるが、目安として2リットルを目標に。
※ご年配の方は、水分をあまり取ろうとしないことも多いため積極的に取る(取らせる)ように。
これから夏本番になりますので、普段からの体調の管理には十分お気をつけください!
自分は大丈夫と過信せずに備えていて損はないはずです!
特にご年配の方は、要注意です!
容態に不安があれば、直ぐに救急車を要請することをおすすめ致します。
それでは!
パーソナルトレーニングのお問い合わせ、ご相談は下記ボタンをクリック!
LINE公式アカウント始めました!
こちらでもご予約の申込みやお問い合わせなどが可能です!